米証券取引委員会(SEC)が新たな仮想通貨ETF(上場投資信託)を審査していることが明らかになった。仮想通貨ETFは仮想通貨市場のポジティブ材料と考えられているものの、SECはこれまで1つも承認していない。
今回SECに仮想通貨ETFを申請したのは、コモディティ関連のETFを扱う「米国商品ファンドLLC(USCF)」と同じく米国拠点のヘッジファンド「クレセント・クリプト」。新たなETFは、「ビットコインとイーサリアムの時価総額を反映したポートフォリオ」と連動するという。
ニューヨーク証券取引所系列のNYSEアーカにXBETというティッカーでの上場を目指す。「他のパブリックな証券」と同様にブローカーなどを通して投資家がXBETの売買を行えるよになる。
現在、SECは2つのビットコインETFを審査中。
1つは仮想通貨資産マネジメントのビットワイズが申請中のビットコインETFで、もう1つは米運用会社ヴァンエックと金融サービス企業ソリッドX、CBOE(シカゴ・オプション取引所)の3社が共同で申請しているビットコインETFだ。
最初の審査期限は、それぞれ5月16日と5月21日。ただ、SECは最大で240日間を審議にかけられる。
ETF(上場投資信託)は、株や債券、通貨、商品などの指数と連動する投資信託。ETFに馴染みのある機関投資家は多く、ビットコインETFが認可されれば、仮想通貨市場に多額マネーが流入することになると考えられている。
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